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Giro di Romandiaプロローグを終えて
Fassa Bortoloのチームキャンピングカーのまわりには、ちょっとした人垣ができていた。子供や父親たち、そして仕事帰りのスーツ姿の人々。もしゴールスプリント競走になっていたら、彼らはチケットを買ってまでも"世界最速の男"のサインを求めていただろう。
しかし、4/27に行われた第58回Giro di Romandiaのプロローグは、ジュネーヴの旧市街3.4kmの個人タイムトライアルだった。それでもPetacchiは、優勝したMcGeeからのタイム差14秒でゴールし、並み居るITTのスペシャリストたちに混じって、全出場117選手中40位と健闘した。
今後の山岳コースと最終日のタイムトライアルというサマリーを見る限り、今日4/28の第一ステージがステージ優勝を狙える唯一のチャンスとなろう。

「今シーズンの初めには、冬の間のトレーニングが正しかったかどうかを知りたかったんだけど、ちゃんと期待通りの成果を出すことができた。今はGiroに向けて自分の準備ができているかどうかを確かめたいね。
僕には常に刺激が必要なんだ。Romandiaではまだ一度も勝ったことがないから、ひとつのステージに集中して、登りももう少し得意になりたいな。そうしたら日曜日のタイムトライアルの前にレースをやめて引き上げてもいいしね」


5/8のGiro d’Italiaの初日、Genovaでのタイムトライアルプロローグ、Cipolliniとの雪辱戦が間近に迫っている。
「今年は僕は勝って当たり前、みたいに思われているのを感じるよ。Giro前に去年よりもたくさん勝っているから、もっともっといけるだろうとみんなが期待するのもわかるけど。
もちろん、Giroでは遠慮しないで限界に挑戦したいよ。でもステージ優勝が1回か3回かということだけでは"失敗"とはいえないと思う。
Cipollini?シーズン開始直後でまだ調子の出ていなかった彼に勝ったつもりにはなりたくないな。僕にとってはCipoはいつものCipoだったし、たとえ絶好調じゃなくても打ち負かすのは大変な選手なんだから」


"Ale Jet"はSanremoでの失望のあと、すぐにGiro d'Aragonaで2勝した。
「今シーズンはすべてを失う可能性があることをわかってスタートしたんだ。去年はGiroで6回、Tourで4回、Vueltaで5回もステージ優勝をした。自転車競技100年の歴史でこの記録に到達したのが僕だけだったのなら、もう一度繰り返すことはほとんど不可能だってことだよね。
今季の夢はGiroの最終ゴールMilanoとTourの最終ゴールParisで勝つことだよ。去年Vueltaの最終ゴールMadridで勝てたときの感動は特別だったからね」


最後に練習中に落車した友人のTrentiについて。
「彼を欠いたことは僕らのチームにとってすごく痛いことだから、彼のためにもすばらしいGiroにしたいね。Guidoがテレビでレースを見るときに、自分もFassaの一員として参加しているように感じてくれればうれしいな」

Luigi Perna/040428 La Gazzetta dello Sport
by filippo_i09 | 2004-05-23 19:26 | Commenti(インタビュー)
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