無念のリタイア
落車したのも、苦しんだのも、リタイアしたのも、初めてのことではない。しかし、ミッションを未完遂のまま去らなければいけない、という思いを胸にするのは初めてのことだ。
Alessandro PetacchiのTourは不運な星の下に始まり、まるで一睡もできなかった彼自身の顔色のように暗い曇り空の下で終わった。
今回は父のLucioも、Giroでの彼の原動力となった婚約者のAnna Chiaraもいない。ファンクラブの3人の友人と、暗い表情のFassa Bortoloのチームメイトがいるだけだった。
彼らの夢はAle Jetの夢と同じ、2003年の4勝という結果を引っさげてフランスに戻り、Maillot Vertでパリに到達することだった。
しかし、木曜日の落車による左肩の痛みは、出走への思いよりも強かった。
「朝の4時まで眠ることができなかったんだ。こんな状態じゃ雨の中のステージにはとても出走できそうもないと感じた。左腕を動かすことができなくて、それじゃあ自転車に乗ることなんてとても無理だった。今日7/10にはPistoiaで超音波診断を受け、靭帯に損傷がないかどうか調べてもらう」

同じ日にMario Cipolliniのリタイアも伝えられた。結局Velocista GentiluomoとRe Leoneとのスプリント対決はまた延期されることになってしまった。
「彼がリタイアした理由はわからない。わかっているのは僕がリタイアした理由だよ。昨夜診てくれた整体師は、残念ながら僕の肩を正しい位置に戻すことしかできなかった。
Giroでの9勝の後は、Tourで1勝することが大事だったのに。最初のスプリントでは進路を塞がれてしまい、また別のスプリントでは雨で脚が重くなってしまったし、石畳のステージでは苦労した。でも僕は去年よりも調子がよかったから心配はしていなかったのに。遅かれ早かれきっといいスプリントができるだろうと確信していたから」


厳しいことで有名な監督のGiancarlo Ferrettiも今回は優しい言葉を述べた。
「我々はきちんと向き合って話し合った。朝起きた時には彼はほとんど言葉がなかった。私が彼の部屋に入ったとき、彼は椅子の背もたれを使って自転車に乗る格好をしようとしていたんだ。なんとか腕を上げたのを見た時、彼を出走させるのがうちのシナリオだと思った。
病院の医師たちは、全治10日と診断していた。私は彼がなんとかやってのけるだろうと期待した。自転車選手はまるで猫のように七転び八起きなのだから。とはいえ、それでも十分ではなかった。
去年Alessandroは疲れてしまってリタイアしたが、今年は本当にパリまで行きたかったんだ」


コーチのAlberto Volpiも強調する。
「Tourの主催者に対して、我々は病院の診断書を提出した」

Petacchiのリタイアは、Veloのリタイアに次いでFassa Bortoloを見舞った災難だったが、それだけでなく、8/14に行われるアテネオリンピックの自転車ロードレースに参加する5人を来週の水曜日に決めなければならない、イタリア代表監督Franco Balleriniにとっても悩みの種となった。
「超音波診断の後にPetacchiに連絡を取ってから、最終的に決めるつもりだ。最後まで希望を持っていたい。もし彼を召集メンバーから外さなければならなかったらとても残念だ」

Luigi Perna/040710 La Gazzetta dello Sport
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by filippo_i09 | 2004-07-11 01:46 | Commenti(インタビュー)
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