「今年は本当に2人で走っているんだ」 12/30の突然の結婚式から数週間後の1月末にこう言ったのだが、さらにAlessandroは加える。 「彼女と一緒にいることで僕はより責任感をもち、より冷静になり、より落ち着くようになった。僕は人間的にも成長したから、自転車選手としても成長できたんだ。頭角を現すまでに数年かかったのは、多分僕自身の性格によるものだろう。そして監督のFerrettiという素晴らしい人に出会い、たくさん勝てるようになったんだ」 プロ入り通算90勝、今年になってからもすでに12勝をあげている。Anna Chiaraが言う。 「Aleは勝つために食生活を変えて4kgも減量したけど、Sanremoは責め苦ではなかったわ。Nutellaとピーナッツとチーズを食べないように私が片付けたの。お湯さえも沸かせなかった私がコックさんに変ったのよ。とにかく彼も台所ではなかなかうまく調理するし、やることすべて完璧主義なの」 完璧主義の自転車選手は、記念すべきクラシックレースに勝った時、たくさんの人々に囲まれながら妻と抱き合い、真っ赤に泣きはらした目で表彰台に上がった。Petacchiは告白する。 「そう、僕はこういう風にわっと泣き出すのを待っていたんだ」 Anna Chiaraも言う。 「私もわかっていたわ。Aleは感情を爆発させる必要があったのよ」 そして彼はゴールで涙を流しながら叫んだ。 「でも僕は走りながらもすでに泣いていたんだよ。僕は監督に『今日は僕が勝ちますよ。チーム一丸となって』と言っている最中に感極まったんだ」 ゴールではFabio Sacchi, Marco Velo, Matteo Tosattoも泣いた。それは喜びと感謝の涙だった。そしてAlessandroは父親と一緒にも泣いた。2人は抱き合い、昨日よりも少し大きくなった息子は父親に向かって「すごい!」と叫んだ。父親に大きなプレゼントを与えたのだ。 一方Anna Chiaraは語る。 「でも今では私もまたうちのパパからのプレゼントを待っているの。私たちは市庁舎で結婚して、今年のGiro d'Italiaの後に教会で挙式する予定なの。でもパパは私が法律学の学位をちゃんと取らなければ、結婚式の祭壇には連れて行ってくれないと言うのよ。まだ試験が3つ残っているの。でもAleと知り合った時に、勉強の本は脇にどけちゃったの。だからこれからまた勉強をやりなおさなきゃ。そうじゃないとウェディング・ドレスを着られなくなっちゃうもの・・・。 Alessandroは彼のすばらしい人柄ですぐに私を虜にしたわ。彼と知り合う前、私はひどい経験をしたから男の人たちのことをひどく嫌ってたの。でも彼には真実の愛を感じたのよ」 遠征の時には数千kmも一緒に出かける2人は、猫やオウムに囲まれてMarina di MassaのVersiliaに住んでいる。 「Sanremoに勝ったら、Aleにとっても珍しいオウムを買ってあげるって約束したの。Ara Zacintoという種類で、なかなか見つからないと思うけど」 「ベルギーでなら見つかるよ。全身が僕の好きなブルーなんだよ。本当に素晴らしいオウムなんだよ」 Paolo Tomaselli/050320 Corriere della Sera
by filippo_i09
| 2005-03-31 23:58
| Commenti(インタビュー)
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