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”鉄の男”Ferretti、新たなる旅立ち
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1973年、Bianchi-Campagnolo以来、32年間の監督生活で上げた勝利数は875勝のGiancarlo Ferretti。そのうち230勝が2000年に発足したFassa Bortoloでのもので、さらに彼に107勝という最多勝利数を与えたのはAlessandro Petacchiだった。

Fassaのスポンサーが見つからず、チーム解散、そしてPetacchiとの別れはつらいものとなった。しかし、64歳のFerretti自身も予想しなかったことだが、Sony-Erricsonが6年契約のスポンサーとなる新たなチームで、最低25人は選手を抱えて2006年を再出発することになる。
すでにSimoni, Commesso, O'Grady, l'ex tricolore Moreni, Valotiを獲得し、さらにMcGeeと交渉中だ。
あとは11/21のUCIからのPro Tour申請許可の返事を待つのみだ。

— 7月末にはすべてが終わってしまったようでしたが、その後一体何が起こったのですか?
「私は働き続けた。とは言ってもスポンサー探しを続けるためではない。過去を振り返り、悲しい時期だった。しかし、Fassa Bortoloの解散が決まってから3,4日後に、大きなスポンサーの仲介者がやってきたんだ。彼のことは知らなかった。交渉はゆっくりと始まったが、決定はあっという間だった」

— Fassaチームを救えなかったことはどのぐらいつらいことでしたか?
「それはもうたまらないほどだよ。Fassaは私の家族だったから。Fassa解散が決まった時に私は泣いた。私のことを”鉄軍曹”だと思っている人から見れば驚くだろうが、恥ずかしながら、私は感極まりやすい人間なんだよ」

— Petacchiとの別れがつらかったのでしょうか?
「Petacchiだけではない。Flecha, Kirchen, Tosatto, Velo, Sacchi, Chicchi...他のかわいがっていた選手たちみんなだ」

— PetacchiがDomina Vacanzeを継承するドイツのチームMilramを選んだのはいい選択でしょうか?
「それについてはノーコメントだ」

— もう一度彼とやっていきたいですか?
「Petacchiはいつまでも”私の”選手であり続ける。しかし彼はすでに新たな契約を結んだんだ。私も新たな雰囲気の中で新たな挑戦へと準備をするつもりだ。ただ、Petacchiと一緒に自分の監督としてのキャリアを終えることができなかったことだけは残念だ」

— 30年以上もBianchi, Ariostea, Mg, Fassa Bortoloでコーチや監督を続けてきましたね。今後さらに何を望まれるのでしょう?
「私は選手としては勝っていないから、勝利に対する欲求がまだまだ強いんだ。若い選手たちはすぐに自分たちの勝利を忘れてしまうが、私はそういうのにはいまだに慣れなくてね」

— 最高の勝利は?
「あなたをがっかりさせてしまうだろうが、875回の勝利は全て最高だった。私が他の人よりもたくさん勝っているのは、ただ私が最高齢だからだというだけだよ」

— 一番あなたを感動させた選手たちは?
「Bartoli, Petacchi, Argenti, Sorensen,そして34歳で最後のGiroを勝ったGimondiだね」

— 2006年にはステージレースのプロ、Simoniが来ます。何を期待していますか?「GiroのSimoniは”確信”だ。彼が主役となることを期待するよ。来年には35歳になるが、彼とほんの少し言葉を交わしただけで、決定的なものを感じた。できるだけ彼を支えていきたい」

— かつてのあなたの”秘蔵っ子”Ivan Bassoを倒したいですか?
「私は復讐ではなく、勝ちたい。もしBassoが強いなら満足だ。私が彼と一緒のチームだった時は、彼はまだGiroやTourで勝つには若すぎた。Riisのもとで成長し、とても質の高い自転車選手となるための正しい道を歩んでいる。最強となる日も近いだろう」

— 2006年の目標は?
「私はイタリア人だからGiroが一番好きなレースだ。もし我々のチームが主役になれなかったらとても残念だろうね。Giroに勝つということはいろいろな面で意義があることだ」

— どのように新チームを結成しているのですか?
「9月末に獲得した選手たちと一緒に。簡単なことではない。今でもたくさんの選手たちと交渉中で、半分は決まったところだ。新しいチームにはNibali, Celli, Sioutsou, Sutton, Salernoのような若手がたくさんいる」

— Claudio Cortiもチームスタッフとなるのは本当ですか?
「Alberto Volpi, Bruno Cenghialta, Alessandro Giannelli、つまり私の仲間たちが一緒だ」

— あとはUCIからのPro Tourのライセンス承認だけですね。
「すべての準備ができた後に、もう一度確認を取らなければいけないのは納得いかないね。フランスにはすでに4つのPro Tourチームがあるというのに。伝統的に我々イタリアの自転車界はかなり過小評価されているとしか思えない」

Luigi Perna/051006 La Gazzetta dello Sport
by filippo_i09 | 2005-10-06 13:38 | Commenti(インタビュー)
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